スズキの鈴木修会長は9日、「二輪車の次世代技術」の説明会で、燃料電池の将来性について、「正直言ってわからない」と率直な感想を述べ、こう続けた。
「CO2を出さないで走る車という点では一つの候補に上がっている。メーカーとしては、ありとあらゆる可能性を追求していくしかない」
今後も環境技術に秀でたベンチャー企業と共同で燃料電池などの開発を進めていく方針だが、そうした車の需要が一気に拡大することは、コスト的な問題もあって難しいと見ている。
「中期的には今後もガソリン車が主流であることは否定できない。ガソリンエンジンの燃費を少しでもよくしていく。これが第一だと思う」と鈴木会長は強調。次世代車の普及については、インフラ整備はもちろんのこと、世界的な統一基準をつくっていくことが必要との見解を示した。