2010年の新車販売において、米国を抜いて、2年連続で世界ナンバーワン市場に君臨した中国。その中国で、ポルシェが現地生産を検討していることが分かった。
これはドイツの週刊誌、『FOCUS』が16日に報じたもの。同メディアのインタビューに応じたポルシェのマティアス・ミューラーCEOは、「我々は今年、アジアか北米での現地生産の検討に入るつもりだ」と語ったという。
同誌は、ポルシェが北米よりもアジア、それも中国での現地生産に踏み切る可能性が高い、と指摘。生産車種に関しては、ポルシェが現在開発中の新型コンパクトSUV『ケイジャン』とレポートしている。
同誌はその理由として、新型ケイジャンがアウディ『Q5』とプラットホームを共用しており、ポルシェの親会社のフォルクスワーゲングループが、すでに中国でアウディQ5を現地生産していることを挙げている。
果たして、ポルシェの中国生産は現実となるのか。同社のマティアス・ミューラーCEOは、「重要なのは、ポルシェがエンジニアリングを行うということ。どこで生産するかは、それほど重要なことではない」とコメントしている。