日産自動車は1月11日、中国の2010年の乗用車と小型商用車(LCV)をあわせた販売台数が前年比35.5%増の102万3638台と過去最高になったと発表した。中国での販売台数は日本、米国を抜いて初めてトップとなった。
2010年の中国での販売のうち、高級車ブランドである「インフィニティ」モデルは、前年の2倍の1万1513台だった。東風日産乗用車(DFL-PV)の乗用車の販売台数は、同27.3%増の66万610台を記録した。鄭州日産も大きく販売を伸ばし、同78.6%増の10万100台となった。
日産は、2年連続で世界一となり、急成長を続ける中国の自動車市場のモータリゼーションの波に乗り『ティアナ』『ティーダ』『シルフィ』は月平均1万台以上を販売した。特にフラッグシップであるティアナの販売台数は2010年1年間で14万842台を記録した。
日産(中国)投資の西林隆総経理は「今後も商品ラインアップの拡大と、継続的に投資していくことで、日産は中国市場でこの勢いを保ち続ける」と語った。
日産は、2011年も「中国市場は成長する」と見ており、販売網の拡大と新規車種の投入などで、中国での2011年の目標販売台数を115万台に設定した。