【GARMIN Edge500 インプレ】自転車で効果的に運動したいなら

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Edge500
  • Edge500
  • 本体は手にすっぽりと入るほどのサイズでモノクロの液晶ディスプレイを搭載。両サイドに操作用のスイッチが2個ずつ、計4個ある。
  • 裏側には専用のマウントに固定するためのツメと、USBケーブルを接続するコネクタがある。日常生活防水となっているため、コネクタにはゴム製のフタがある。
  • 付属のスピード/ケイデンスセンサー。ワイヤレスなので電池を内蔵するが、電源スイッチなどはない。取り付けてしまえば操作する必要は全くないのだ。
  • 付属のハートレートセンサー。全体がゴムのベルトで、自分の胸に固定する。非常に軽量だ
  • 走行した記録はアクティビティとして保存され、いつでも確認することができる。保存容量は180時間分で、これはほかのサイクルコンピュータと比べても非常に多い。
  • コーストレーニングでは通常とは違う専用画面になり、簡単なコース図も表示できる。
  • コースをこのようなポイントごとの文字情報で表示することも出来る。また、コースがから外れると「オフコース」と表示される。

かねてからの健康志向に加え、エコブームも追い風となって自転車が人気を集めている。運動不足解消に自転車を、と考えている人も多いようだが、そんな人こそ使うべきなのがこのGARMIN『Edge500』だ。

◆効果的な運動をするにはサイクルコンピューターが必須

自転車は膝や腰に負担がかからず、風が当たるため体温が上がりすぎないなどの特徴があり、非常に効果的な運動ができるスポーツギアだ。より遠くまで行けるなど面白味があってジョギングより長続きするという人も多い。その反面、平地をゆっくり走っているだけでは期待したほど運動にならなかったり、逆に面白味があるがゆえにオーバーワークになってしまいやすい欠点もある。

つまり、自転車は乗り方によって運動強度が大きく変化する乗り物なのだ。運動強度とは文字通り、運動の度合いのこと。運動はとにかく体を動かして辛いのを我慢するほど効果的と考えがちだが、それは間違い。例えばダイエットが目的なら運動強度を一定のレベル以下に抑える必要がある。激しい運動をしても苦しいだけでダイエットとしては効果が薄いのだ。運動強度は自分の感覚では正確に分からないので、サイクルコンピューターを使って管理する必要がある。

サイクルコンピューターとは、自転車の速度、走行距離や自分の消費カロリーなどを計測、記録する小型のデジタルデバイス。本格的なスポーツライディングをしている上級者向けのものと思うかも知れないが、そうではない。もちろん上級者にとっても便利なものだが、むしろ自転車での運動に慣れていない初心者にこそ、有用な装備なのだ。

◆GPS内臓のサイクルコンピューター それがGARMIN Edge500

今回紹介するEdge500はGPSレシーバーをベースとした多機能サイクルコンピュータだ。カーナビやハンディGPSなどのGPSデバイスを手掛けるGARMINならではの製品といえる。通常のサイクルコンピューターの機能にプラスして、走行したルートを保存できる、周回コースを走れば自動的にラップタイムの測定ができる、簡易的ながらナビゲーションのような使い方も可能など、数多くの特徴がある。また、自転車では非常に重要な勾配についても、GPSによる正確な標高測定を元に計測、保存することができる。

Edge500の本体は手に収まるほどの大きさで、重さは56.7グラムしかない。GPS内臓でありながら、GPSを装備しないサイクルコンピューターと同程度のサイズ。内蔵バッテリーはUSBで充電できるリチウムイオン充電池で、標準的な使用で18時間のバッテリーライフがある。

さらに、Edge500はスピード/ケイデンスセンサー、ハートレートセンサーが付属する。ケイデンスとはクランクの回転数、つまりペダルを漕いだ数だ。自転車での運動では、ケイデンスは走行距離などと並んで基本的なデータの一つとして非常に重要な意味を持っている。ハートレートセンサーは胸に装着して心拍を測定するセンサ。心拍は運動強度を判断するために必要なデータであり、これも運動の管理には重要だ。

センサーとしては他にANT+対応のパワーセンサーも利用可能。付属センサーを含めて全てワイヤレスでデータ通信を行うので、取り付けは非常に簡単で邪魔になるケーブル等はない。ちなみに、ANT+とは低消費電力の近距離無線通信用プロトコルの一種で、サイクルコンピューターでは一般的な規格。他社製のセンサーでもANT+対応であれば利用可能だ。

◆2つのトレーニングで効果的な運動が出来る

本機には速度、心拍数など各種データの表示、保存用としても利用出来るほか、運動を手助けしてくれる機能として「コーストレーニング」や「ワークアウト」がある。コーストレーニングは以前に走った道順をコースとして設定し、同じコースを走るための機能だ。簡易的なコース図がディスプレイに表示され。そのコースから外れると警告してくれる。コース図ではなく、コースの勾配を示すコース高度プロフィールを表示することもできる。

コーストレーニングの真骨頂はバーチャルトレーナー機能だ。これは過去の自分の走行記録と競争ができる機能。ディスプレイには過去の自分に対して今日の自分の先行距離、先行時間が表示され、コース図やコース高度プロフィールにも過去の自分が表示される。

もうひとつのワークアウト機能は、あらかじめ運動の内容や目標を決めておき、それを達成するための機能。例えば、消費カロリーが300Kカロリーになるまで、というワークアウトを設定すると、ディスプレイにカロリーが表示される。そのカロリー表示は300kカロリーから始まり、カウントダウンされていくという趣向だ。

ワークアウトは、「100kカロリー消費したら休憩を入れて次に時速30キロ以上で走行して……」というようにかなり複雑なトレーニングプログラムの作成できる。また、作成したワークアウトをスケジュール機能に登録し、毎日実行するといったことも可能だ。

◆専用ソフトのトレーニングセンターで運動を詳しく分析

本機にはパソコン用ソフトのトレーニングセンターが付属する。このソフトを使って本機のデータをパソコンに転送、保存できるほか、データの詳細な分析、ワークアウトの作成など、さまざまなことが可能だ。

さらに、トレーニングセンターは「Googleアース」と連携する機能があり、自転車で走行したコースを簡単な操作でGoogleアースに表示することができる。ツーリングが好きな人にピッタリの機能だ。

《山田正昭》

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