気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年7月26日付
●ヘリ墜落5人死亡、埼玉・秩父、山岳救助活動中(読売・1面)
●七転八起:「1台でも」南の島奔走、三菱自動車社長・益子修(読売・7面)
●ホンダ勢が独占、オートバイ・鈴鹿8時間耐久ロードレース最終日(読売・16面)
●氷河特急運行再開、スイス脱線、新たな防止策取らず(読売・33面)
●東証1部上場・ユーシン、次期社長公募中(朝日・2面)
●ホンダ太陽、工具改造しミス減らす、工夫重ね障害者主役、高品質、他工場の刺激(朝日・5面)
●「首相続投を」8割、本社世論調査、内閣支持微減41%、不支持40%(毎日・1面)
●インタビュー・環境戦略を語る:メルセデス・ベンツ日本/上野金太郎副社長、ディーゼル車もエコ(毎日・7面)
●オートリース展開のエヴリス、レンタカー事業参入、中古車活用で低価格実現(産経・11面)
●シェア首位、12品目交代、ビール系飲料・キリン、カーナビ・三洋、本社調査(日経・1面)
●オイルサンド、超重質油からガソリン精製、北大チーム(日経・11面)
●高速無料化1カ月、集客は? 利用者も賛否(日経・38面)
ひとくちコメント
週末、内外の緑豊かな真夏の山間で痛ましい事故が相次いだ。スイスではアルプス観光列車「氷河特急」の脱線事故が起きて、乗っていた日本人観光客らが犠牲になった。24日付の朝日夕刊は「まさか、鉄道先進国のスイスで」。国内の鉄道関係者は、列車の途中から脱線した今回の事故に一様に驚く、と報じた。
その「まさか」が、こんどは、埼玉県秩父市の山中で起きた。山岳救難の救助活動にあたっていた埼玉県の防災ヘリコプター「あらかわ1」が墜落し、機長や副機長、県の防災航空隊員ら5人が死亡した。
墜落したヘリの運航は「本田航空」に委託していたが、機長の飛行時間は5254時間を超えるベテラン。産経によると、同僚などが「今まで何度も送り出し、無事に帰ってきていたのに。信じがたい」と絶句したという。
ヘリ墜落の事故原因の究明はこれから本格化するが、航空評論家の中には「異常な暑さで気流が不安定だった可能性がある」(鍛冶壮一氏)」という見方もある。スイスの「氷河特急」の脱線についても、一時、「暑さでレールが変形していた」という情報が飛び交った。
それにしても、連日の「猛暑」で「まさか」の出来事が目に止まる。読売の集計では、関東などで梅雨明けした17日から25日夕までに、熱中症が原因とみられる死者は81人。室内にいた高齢者のケースが半数以上を占めている。特に、埼玉県では半数近い38人が亡くなっており、屋内での死者も29人にのぼったそうだ。
気象庁によると、8月23日までの1カ月予報では、全国的に暑くなる可能性が高いと予想しており、猛暑対策も命がけである。