大手金融会社、アメリカン・エキスプレス(AMEX)が発行している富裕層向けクレジットカードが「センチュリオンカード」。香港でその会員向けに、特別なポルシェ『911』が発売され、話題となっている。
センチュリオンカードは1999年、米国でリリース。日本では2003年に導入された。職業や収入などの審査が厳格なうえに、年会費は日本の場合、36万7500円。通称「ブラックカード」と呼ばれる富裕層向けのクレジットカードである。
香港のアメリカン・エキスプレスでは、このセンチュリオンカードの発行10周年を記念して、ポルシェとタイアップ。『911カレラSセンチュリオンエディション』を発表した。
この特別モデル、3.8リットル水平対向6気筒エンジン(385ps)を搭載する『911カレラS』がベース。ボディカラーはつや消しブラックで、19インチのアルミホイールもブラックでコーディネートされた。
インテリアは、ブラックのレザー&アルカンターラ仕上げ。カーボンファイバー製パネルや、「センチュリオン」のロゴ入りスカッフプレートも装着される。トランスミッションは7速PDK。スポーツクロノパッケージが標準装備されており、0-100km/h加速は4.3秒、最高速は300km/hの実力だ。
このポルシェ911は、香港在住のセンチュリオンカード会員向けに、限定3台を販売。7月末までオーダーを受け付けており、価格は200万香港ドル(約2300万円)だ。アメリカン・エキスプレスは3台の売り上げを、ユニセフに寄付するという。