ダイムラーは6日、欧州向けのスマート『フォーツー』に改良を施した。エンジンの環境性能向上と内外装のリファインがテーマだ。
ガソリンエンジンは、コンピューターや排気システムを変更。最大出力62psと71psの「mhd」(マイクロハイブリッドドライブ)仕様は、欧州複合モード燃費が23.81km/リットル、CO2排出量は100g/kmを切る97g/kmと、環境性能が引き上げられた。
また、84ps仕様は欧州複合モード燃費20.41km/リットル、CO2排出量114g/kmに。「ブラバス」仕様は最大出力を4ps高め102psとしながら、CO2排出量は119g/kmと120g/km以下に抑えた。
ディーゼルに変更はない。799cc直列3気筒ディーゼル(54ps、13.3kgm)を積む「cdi」グレードは、欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量86g/km。引き続き欧州で、「CO2チャンピオン」に君臨する。
外観はオプションでLEDデイタイムランニングライトや新デザインのアルミホイールを用意。ボディカラーは新色が追加され、ツートンの選択肢も豊富になった。内装は新デザイン&カラーのファブリック生地を導入。インパネの造形も小変更を受け、質感が引き上げられた。
新しいフォーツーは今秋、販売がスタート。スマートブランドの今年上半期(1〜6月)世界セールスは、前年同期比17%減の5万0600台と落ち込んでいるだけに、改良モデル投入で販売回復を狙う。