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スバルの軽キャンピングカー “旅人”、車中泊ブームで順調な滑り出し

自動車 ニューモデル 新型車

富士重工業はスバル『サンバーバン』をベースとしたキャンピング仕様車「旅人(たびと)」の販売を5月より開始した。発売から1か月弱、販売台数は「まだ両手で数える程度」とスバル・マーケティング推進部の古賀拓也主任は語るが、それでも1日1件程度の受注があり好調な出だしとなっているようだ。

「旅人」はスバルの軽自動車バン「サンバーバン・ディアス」をベースに、組立式の拡張ベッドや収納、シャワーヘッド付きギャレー、リヤゲートテント(以上はスペシャルパッケージ装備)、サブバッテリーやDC12V電源などを追加したキャンピング仕様車。ベッドマットやテーブルなどは収納可能で、日常ではノーマルのサンバーとして一台二役の利用が出来るのが大きな特徴だ。

古賀氏は「旅人は、スバル正規ディーラーで取り扱っている点もメリット」と語る。「ベース車両を持ち込んでキャンピングカーに改造するビルド屋は多くありますが、保証の面が不安、という声もあります。その点、旅人はディーラーで取り扱うため車体はもちろん、架装部分についても一年保証を設定しており、安心してお使い頂けます」

本格的な8ナンバー改造キャンピングカーの価格は、500万円程度から高いもので1000万円以上。セミリタイヤ層などを中心に車中泊旅行の人気が高まりつつあることもあり、近年は比較的低価格かつ気軽に利用出来る軽自動車をベースとしたキャンピングカーの需要が増加傾向にある。

「旅人」は4ナンバーで、通常時の外観はいわゆるサンバーと変わらない。価格はスペシャルパッケージでベース車両プラス65万1000円、基本グレードの「ディアス」なら車両含め176万4000円。価格も含め、乗用車と同じ感覚で利用出来ることから、「アウトドア派だけど“いかにもキャンピングカー”というのはちょっと…」という層にとって大きな魅力となっているようだ。

架装をおこなう、富士重工グループでスバル車をベースとした特装車を手掛けている桐生工業・営業部営業課の白壁隆市次長は、「旅人のような個人向けの趣味車を手掛けるのは初めて。今回はトライアルの意味合いもありますが、反応を見て今後も新たな挑戦をして行きたい」と語る。

旅人の販売計画は年120台。古賀氏は「スバルのブランドイメージとアウトドアは親和性が高いので、反響に期待したい」と語る。2012年に軽自動車生産からの撤退を発表しているスバルだが、生産終了を控えながらも、人気車種サンバーに新たな可能性を見出した。
《宮崎壮人》

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