ベンチュリが電動バイクに進出

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ヴォクサン・カフェレーサー
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ベンチュリの経営を司るモナコの実業家ギルド・パランカ・パストールは6月2日、同じフランスのバイクメーカー、ヴォクサン(VOXAN)を買収すると表明した。

ベンチュリは1984年にスポーツカーメーカーとして生まれ、F1に参戦した経験も持つが、2001年にパストール氏が経営権を握ってからは電気自動車(EV)に転向。EVスポーツカーの『フェティッシュ』などを発表した後、昨年シトロエンの『ベルリンゴ・ファースト』をベースとしたEVを「パワードbyベンチュリ」として送り出した。

一方のヴォクサンは1995年に創業したスポーツバイク専門メーカーで、2002年に一度倒産するもののその後復活。近年は自社開発の1リットルのV型2気筒エンジンを積んだモデルを生産していた。しかし昨年末に再び経営が破綻し、工場は管財人の下に置かれていた。

ベンチュリ・フェティッシュとヴォクサンのバイクは、どちらもサシャ・ラキックというフランス人デザイナーによって描かれたものだった。それが契機となり、今回の買収劇が生まれたという。

パストール氏は、Vツインエンジンを積んだ既存のヴォクサンの生産を継続しつつ、同じヴォクサン・ブランドでEVバイクを開発し、サブレ・スール・サルト市にあるベンチュリの工場で3年後を目標に生産を開始したいとしている。

《森口将之》

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