オーストリアでこのほど、ポルシェの中で最も遅い『911』が公開された。『フェルディナントGT3 RS』は、人力で走行する1分の1スケールのペダルカーだ。フェルディナントとは、ポルシェの創始者にちなんだネーミング。しかし、このGT3RS、ポルシェとは無関係で、ある人物が製作したワンオフモデルである。ルックスは、ポルシェ911シリーズのNAエンジン搭載最高峰モデル、「911GT3 RS」そのもの。大型のリアスポイラーやフロントのバンパー形状など、実車の特徴が忠実に再現された。実車との最大の違いは、極端に細いタイヤだろう。その中身はというと、ハイテクとローテクの融合だ。チューブフレームで組まれたシャシー上には、ペーパーボードにアルミ箔を貼り付けたボディを載せ、車両重量は99.6kgと驚異的な軽さを実現。室内には、ステアリングホイールの代わりに、自転車のハンドルが取り付けられている。動画共有サイトでは、亀のようなスローペースでサーキットを走行するフェルディナントGT3 RSを紹介。ポルシェの中で最も遅いこの1台が、世界で最もエコなポルシェなのは、間違いないところだ。
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