トヨタテクノクラフト(TRD)によれば、『カローラフィールダー“GT”TRD Turbo』は、「高速道路での高速クルージング性能を意識したチューニング」だ。
市街地での走行は、TRDのターボチューンということをほとんど意識しないで済むくらい運転が楽だ。通常走行でクラッチ操作が面倒になるような重さはない。乗り心地も、スポーツサスペンションのようなゴツゴツ感はない。
高速道路では表情が変わる。ターボによる加速は激しいものではないが、楽に加速していく。一定のエンジン回転数を維持していれば、きびきび走ってくれる。5速からの加速もアクセルだけでほぼ問題なかった。車線変更や加減速でひやひやすることがない。
TRDの説明担当者の言葉通り、フィールダーGTは高速道路で楽しい車だ。街乗り、家族ユース、高速道路でも疲れない設定は実用的であり、ターボ車としての楽しみもできる。
燃費はどれくらいか開発担当者に聞いたところ、「ターボを架装した状態で正式な数値をまだだしていない」との返事だった。TRDの設計の潔さに拍手。ちなみに、タコメーターに小さい液晶表示の燃費系がついているのだが、街乗りでは15 - 30km/lという数値が表示されていたので、モード燃費はベース車からそれほど落ちないものと思われる。