国土交通省は11日、スイス・ジュネーブで開催されている国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で、日本の基準をベースに電気自動車や電気式ハイブリッド自動車の安全性に関する国際統一基準が加盟国間で採択されたと発表した。これは、型式認定相互承認協定(58年協定)に基づくものであり、今後、欧州各国をはじめ、協定加盟各国はこの基準を国内に導入していくことになる。
国交省では電気自動車等の使用時に、高電圧部分が人体に感電しないかなどを定めた基準を2007年11月に世界に先駆け国内に導入し、その後国際統一基準策定に当たり、日本の基準に準拠するよう各国と調整を続けてきた。
また、電気自動車等の衝突時における乗員人員の感電保護を目的とした基準についても、現在国際統一基準の策定作業が進められており、同省ではわが国の国内基準に準拠するよう各国との調整を進めていくとしている。