日産自動車は2日、ジュネーブモーターショーにおいて、新型『マイクラ』(日本名:『マーチ』)を公開した。
初代マイクラは、1983年に欧州で発売。コンパクトなボディや運転のしやすさが、ユーザーから高い評価を獲得してきた。新型は4代目。高い空力性能と軽量化を追求した設計に加えて、新型エンジンの採用により、環境性能を引き上げているのが特徴だ。
外観は、先代よりもスタイリッシュで洗練された雰囲気。アーチ型のサイドウインドウは、ひと目でマイクラとわかるアイデンティティだ。できるだけタイヤを四隅にレイアウトしたプロポーションや、上下で一体感のあるフロントグリル、車両感覚がつかみやすいフロントフェンダー形状など、使い勝手に配慮した個性的デザインが目を引く。
コンパクトボディでありながら、ワイドな室内空間を実現。円をモチーフにしたセンタークラスターやインパネがユニークだ。ハンドリング性能に関しては、欧州での使用環境に適した操縦性と高速安定性を備えているという。
欧州仕様のエンジンは、新開発HR12DE型1.2リットル直列3気筒ガソリン。2011年には、アイドリングストップ+スーパーチャージャーによって、CO2排出量95g/kmを達成するHR12DDR型直噴1.2リットル直列3気筒ガソリンを追加する。トランスミッションは5速MTと副変速機付きの新世代エクストロニック CVTだ。
新型は3月下旬のタイでの発売を皮切りに、世界160か国と地域へ投入。欧州での発売は今秋の予定だ。欧州向けはインド新工場で生産。タイ、中国およびメキシコでも生産される日産のグローバルコンパクトとなる。