蛍光灯・ハロゲン・LEDの3つの新光源によるトンネル照明ユニットの各効果を検証している新東名高速道路・金谷トンネル(仮称)。1ユニットのランプ効率は100Lm/W(ルーメン/ワット)前後と共通だが、LEDランプによって照らされた路面には、他には見られない波模様が現われていた。
今回実験に使用されたLEDランプは、18個の発光ダイオードが組み込まれた照明ユニットで、半分の9個が対称照射、残りの9個が進行方向に傾けられた非対称照射(プロビーム照射)になっている。
明るさは他の種類と変わらない程度だったが、光のあたりムラによる波模様ができた路面の上をクルマで走るとなると、速い周期で明暗明暗と繰り返すちらつきにドライバーは違和感を感じそうだ。
「こうしたムラは実際にある程度の距離の区間に設置して照らしてみないとわからないこともある。プロビーム照射の向きを変えるなどして改善できるかどうか、今後いろいろと検討していきたい」とNEXCO中日本は話す。
今回採用された3つの新光源のなかでも、寿命についてはLEDが他の2つよりも2倍以上とダントツ。今回の実験の結果をふまえ改善・改良を施し、新東名高速道路の開業よりも前に実用化へとこぎつけた場合は、「既存路線のトンネル照明の更新時期とタイミングが合えば、順次置き換えることもありえる」と同社は話していた。