フォード トランジットコネクト、タクシー仕様を公開

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トランジットコネクト タクシー仕様
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フォードは9日、商用バン『トランジットコネクト』のタクシー仕様を発表。北米で今年終盤に販売が開始されることになった。

トランジットコネクトは欧州フォードが開発・販売してきた商用車で、2009年のマイナーチェンジを機に北米市場にも投入され、2010年の北米トラックオブザイヤーを受賞したモデルだ。

米国のタクシー業界では燃料代の節約が重大な課題となっており、旧来のV8搭載の大型セダンからミニバンや、ハイブリッド車へ移行する傾向にあり、フォードもすでに2005年からサンフランシスコやニューヨークで『エスケープハイブリッド』を供給している。昨年トランジットコネクトが発売された後、すぐにラスベガス等の都市では5人乗りモデルがタクシーとして使用される等、タクシー仕様へのニーズは高まっていた。

現在トランジットコネクトには4気筒2.0リットル・ガソリンエンジンが搭載されているが、タクシー仕様ではより環境に優しくランニングコストが安いことからタクシーに用いられているCNG(天然ガス)やLPG(プロパンガス)仕様エンジンも用意されるという。

タクシー仕様は2列目3列目のサイドウィンドウが標準装備。トランジットコネクトの約3823リットルと広いカーゴスペースはCNG/LPGのタンクを搭載しても、尚充分な乗客の足元スペースやラゲッジスペースが確保できる。広いヘッドルームと開放的な視界を持つ室内空間を活かし、さらにパッセンジャーの居住スペースを広くするためにリアシートの取り付け位置は3インチ(約7.5cm)後方にずらされた。

前後シートの材質はビニール素材とし、後席部分はラバーフロアを採用。後席用のエアコンの吹き出し口を新設したり、タクシーサイン(俗に言う「行燈」)等の補助灯用に配線をルーフ部分まで引いたりしているのも、この仕様ならではの装備だ。運転席と客席を仕切るパーティションやルーフ上のサイン類についてはタクシー会社側が各々取り付けることになるが、将来的にはフォードがCreative Mobile Technologies, LLC(CMT)と共同開発中の高速通信を用いた情報提供、支払システムをトランジットコネクトのタクシー仕様に用いる計画もあるという。

《ケニー中嶋》

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