上海GMは11日、新型シボレー『セイル』を発表した。中国の顧客の嗜好に合わせた小型4ドアセダンで、中国で現地生産。将来は海外への輸出も行われる。
新型セイルはGM、上海汽車、PATAC(パン・アジア・テクニカル・オートモーティブ・センター)の3社が共同開発したコンパクトな4ドアセダン。上海GMが独自開発した最初の乗用車となる。
中国では、価格7万元(約95万円)以下のファミリーセダン市場が急拡大。新型セイルの価格は5万6800 - 6万8800元(約77万 - 93万円)に設定され、顧客へのアピールを強化した。
外観はオーソドックスな3ボックススタイルだが、フロントはシボレー共通の表情を演出。室内は大人5名が無理なく乗車できる快適な空間を備える。デュアルエアバッグや衝撃吸収ボディなど、世界基準の安全性も取り入れられた。
エンジンは、1.2リットル直4(87ps)と1.4リットル直4(103ps)の2種類。0-100km/h加速は、1.2リットルが12.9秒、1.4リットルが11.9秒と必要十分だ。燃費は1.2リットルが17.54km/リットル、1.4リットルが16.95km/リットルとクラス最高水準を実現する。
新型セイルは中国200都市、380ディーラーで一斉に販売開始。GMは昨年、中国で前年比66.9%増の182万6424台を販売し、13.4%のトップシェアを獲得した。2010年は新型セイルを核に、さらなるセールス増加を目指す。