サーブ買収、オランダのスーパーカーメーカーが浮上

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スパイカーC8エルロンスパイダー
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GMが売却を急いでいる傘下のサーブブランドに関して、オランダのスーパーカーメーカー、スパイカーカーズ社が関心を示していることが明らかになった。同社も2日、これを認めている。

スパイカーカーズ社は1997年に設立。1880 - 1925年、オランダに存在していた自動車メーカー、スパイカー社とは無関係だが、スパイカー社の精神を受け継ぐメーカーである。

スパイカーカーズ社の市販第1号車が、2000年に発表された『C8ラヴィオレット』とそのオープン版、『C8スパイダー』だ。ラヴィオレットの後継モデルとして、2009年3月のジュネーブモーターショーでは、『C8エルロン』を発表。さらに2009年8月、米国カリフォルニア州で開催された「第59回ペブルビーチコンクールデレガンス」において、『C8エルロンスパイダー』を初公開した。アウディ製の4.2リットルV8(400ps)を搭載し、最高速は300km/hを誇るスーパーカーだ。

そんなスパイカーカーズ社が、サーブの買い手に急浮上。GMはサーブブランドの売却に関して2009年6月、スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグ(Koenigsegg)社と暫定合意。その後、8月には両社は正式契約を結んだ。しかし、11月24日、ケーニグセグ側からの申し出により、この契約は白紙撤回されていた。

スパイカーカーズ社は2日、「サーブ買収について、GMと交渉しているのは事実。現時点では、詳細は話せない」とコメントしている。

サーブ買収の候補としては、中国北京汽車(BAIC)や米国の複数の投資会社の名前が挙がっている。GMは12月末までに、サーブブランドの廃止か存続かについて、最終結論を出すとしており、サーブにとっては生き残りをかけた正念場を迎えている。

《森脇稔》

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