ルノー トゥインゴ にゴルディーニ…伝説の復活

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トゥインゴ ゴルディーニ ルノースポール
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ルノーは25日、欧州向けの『トゥインゴ』に「ゴルディーニ・ルノースポール」を設定した。1960年代に一世を風靡したゴルディーニのテイストを盛り込んだホットハッチだ。

ゴルディーニは、イタリア出身のアメディ・ゴルディーニ氏(1899 - 1979)が設立したレーシングエンジニアリング会社。1950 - 52年の3年間、「シムカ」と組んで「シムカ・ゴルディーニ」チームを結成し、F1グランプリに参戦した経験を持つ。

その後、ルノー車のチューニングを手がけるようになるが、ゴルディーニの名前を有名にしたのが、1964年に登場した『R8ゴルディーニ』だ。同車はルノーの小型セダン『R8』をベースに開発。1108cc直列4気筒エンジンは専用ヘッドとツインキャブを採用し、最大出力は約2倍の95psまでチューニングした。R8ゴルディーニは、この年のコルシカラリーにおいて、2位を除いた1 - 5位でゴールする快挙を成し遂げている。

R8ゴルディーニは、フレンチブルーのボディに2本のホワイトストライプを採用。1966年にはエンジン排気量を1255ccに拡大した。アラン・ドロンら人気俳優が主演する映画に起用された効果もあって、販売面でも成功。1969年、ゴルディーニはルノーに買収されるが、約20年間で20万台以上のルノーの高性能車を販売した。

ルノーの傘下入り後、ゴルディーニの名前を冠したモデルは登場してないが、ルノーは今月10日、ゴルディーニの復活を宣言。ルノースポール内のファッショナブルな新ブランドという位置づけで、その名前が使用される。

新ゴルディーニの第1号車が、今回初公開されたトゥインゴ・ゴルディーニ・ルノースポールだ。1.3リットル直4(133ps)を搭載する「ルノースポール133バージョン」をベースに、ゴルディーニの栄光をしのばせる特別装備が奢られた。

外観はマルタブルーのボディを基本に、2本のホワイトストライプを入れた。ストライプはボンネット、ルーフ、リアゲートへと続く。前後バンパー中央はグロスブラック仕上げで、フォグランプ回りやドアミラー、リアスポイラーはホワイトとなる。1960年代の「ゴルディーニカップ」マシンと同じエンブレムも添えられた。アルミホイールは専用の17インチで、内部のリムはブルーとブラックが選択できる。

室内はルノースポールのバケットシートを装着。ブルーとブラックのレザーが使われる。テアリングホイールもブルー+ブラックのレザー仕上げで、ブルーのシフトレバーにはゴルディーニのバッジを装着。タコメーターにはブルーのレブカウンターがあしらわれ、雰囲気を盛り上げる。

走りに関しては、ベース車両のルノースポール133バージョンを踏襲。スポーツシャシー、強化ブレーキ、加速中にダイナミックなサウンドが楽しめる専用エグゾーストなどを装備している。

トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノースポールは2010年3月、欧州主要国で販売開始。続いて『クリオ』(日本名:『ルーテシア』)にも、同様の仕様が登場することになっている。

《森脇稔》

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