慶應義塾大学電気自動車研究室とガリバーインターナショナルが、2009年5月に発足させた次世代電気自動車の共同開発プロジェクトで製作していた市販車の改造電気自動車が完成した。
今回製作した電気自動車は、市販のガソリン車スズキの『スイフト』のエンジンを外し、慶應義塾大学の独自技術のインホイールモーターを採用した。
完成した電気自動車は、11月3日に、筑波サーキットで開催された電気自動車レース「第15回日本EVフェスティバル」で出走した。インホイールモーターを採用した市販車改造電気自動車を学生自らが製作し、レースに参加したのは初めて。
学生代表者チームの磯野祐希監督は「インホイールモーターを活用した電気自動車をレースで走らせることができたのは、研究の自信にもつながった。今回の課題を踏まえ、電気自動車の実用化に一歩でも近づけるよう今後も研究に励んでいきたい」としている。