日産自動車が第41回東京モーターショーに出品するシティコミューター『ランドグライダー』コンセプトはタンデム2シーター(バイクのように前後に2人乗るタイプ)である。
こういった乗り方をするクルマは過去にドイツのメッサーシュミット『KR175』や『KR200』というマイクロカーがあった。メッサーシュミットは第2次大戦で戦闘機を製造し、ドイツ空軍の主力戦闘機を製造したことでも知られている。大戦後、航空機の製造が禁止されたため、庶民の足となるタンデム2シーターのモデルを製造し大ヒットとなった。
その、メッサーシュミットは特別に意識はしなかったと話すのは『ランドグライダー』を日産自動車と共同開発したクリエイティブボックスの高濱修さん。
「基本的なタンデムのオリジンというのはメッサーシュミットだと思います。『スマート』のように2シーターで横に乗るというのも検討しましたが、タンデムの方がより都市の交通にフィットするだろうということと、新しい体験、リーンすることによる面白さを出せるというところでタンデム2シーターとなったのです」
「一車線の中で横に2台並べられるので、ひとつのパーキングロットに2台止められます。ただ実現については法規上で難しい問題もあるし、また各国で異なります。日産として一番小さいクルマはどうしたらできるのかという提案なのです」