【ホンダ ステップワゴン 新型発表】パワートレインすべてで効率を追求

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燃費性能を向上させた新型ホンダ『ステップワゴン』。i-VTECの遅閉じ用カム形状を使うことで燃費は向上するが、低負荷でも高回転時となると遅閉じではひどい吸気干渉が起こってしまうハズ。

エンジンを開発した本田技術研究所の新地さんに訊いてみると、遅閉じ用カムを使うのは3000rpmまでに限られるという。つまり、それ以上の高回転域ではアクセルをあまり踏まない状態でも遅閉じにはなっていないのだ。実際にはCVTのおかげで低負荷ならどんどんハイギヤード化されていくから、減速時以外はそんな状態が長く続くことはなさそうだ。

そのCVTの効率アップにも秘策があった。伝達効率を考えるとトルクコンバーターより多板クラッチを使った方がいいと思うのだが、車重の問題からステップワゴンではトルコンを採用している。

「その代わり、トルコンの効率は徹底的に追及しています。ATFクーラーだけでなく、エンジンの冷却水でATFを暖めるウォーマーも装備して、早くATFの温度を最適化して抵抗を減らし、ロックアップも早く効くようにしているんです」。

発進時のトルコンスリップを損失ばかりと思っているヒトも多いが、実際には回転を上昇させてスムーズに発進させるだけでなく、文字通りのトルク増幅効果もある。さらにロックアップさせれば湿式の多板クラッチを上回る伝達効率を追求することもできるのだ。

トルコンCVTを採用したのには、すべての面においてベストと判断した結果なのである。

《高根英幸》

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