日産自動車が第41回東京モーターショーに電気自動車『リーフ』を出品する。「このモデルのフロントフェイスのテーマは非常に深いV字シェイプです」とはデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナー、井上真人さん。
具体的にはフロントウインドウ下端からフロントマスクに流れるプレスラインを指す。因みに、これは同時に展示する『ランドグライダー』コンセプトと共通しており、日産のEVの顔のテーマになっていくという。
「それから特徴的なヘッドランプがあります。大型ですがLEDを使うことで消費電力の少ないヘッドランプになっています。また、このランプはLEDを反射させる機構を使って、常にブルーに光るようにしています」という。それは「“EVは青い”というアイコンをヘッドランプに持たせているのです」と話す。
また、空力については、モーターだからできることとして、前から来る空気をフロントの低い位置で車体周囲に分かれるようにしているという。ブレークポイントが低いのだ。
他にも「クリスプコーナー(フロントフェンダーとバンパーをつなぐあたりのエッジを出したもの)、大型スポイラーやテールフィンに近いテールランプ、マフラーがないことを利用したディフューザーといったものを統合して、CD値0.28という数値を得ました」という。
しかも、「後席のヘッドルームをいじめない空力デザインというのをやりました」と語った。
イメージカラーは、「“宇宙から見た水の惑星、地球”というのをキーワードに、エクステリアはアクアグローブ、インテリアはアーリーホワイトとなっています。また、色々なところに環境への配慮を印象付けるアクセントカラー、アースブルーという色を、ヘッドライトやメーター、シフトノブ、センタークラスター、ゼロエミッションマークなどに共通して使っています」。