『国道の謎』国道行政の手軽な入門書

2009年10月12日(月) 13時06分

高速道路無料化についての議論がいまごろになってかまびすしいが、「国道」という道があるではないか。

「国家の号令のもとに、巨大な予算を投じて整備される『国道』……なんとなくそんなイメージをもたれているのだが、現実はまるで違う」「すべての国道には“国の道”ならではの歴史があるはずだ。その謎を追った」(ジャッケット折り返し)

祥伝社新書『国道の謎』(著:松波成行)は著者が「あとがき」で述べているように、観光名所やドライブコースのガイドブックではない。道は、点を線につなぐことを意識させ、時代を通じて線を結びつける楽しみを与えてくれるが、歴史の記録に残らない「謎」も多い。そういった謎を解明し記録にとどめておこうとするのが本書。

さらに、同じく「あとがき」で述べているように、国道行政の手軽な入門書としても読める。本書で紹介されている国道は、そのままテレビのバラエティ番組のうんちくコーナーに出てきそうなものだが、それらの歴史や背景には一筋縄では行かないものがあることを教えてくれる。

目次より……●階段国道●日本最短国道●漁港へ向かう国道●米軍基地につながる「港国道」●「海上国道」にあった巨大ロータリー●「明治国道一号」の道筋●谷川岳に残る最長の「点線国道」●標高日本一●無料の高速道路「名阪国道」●国道になれなかった「第三京浜」

《高木啓》

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