日産自動車のカルロス・ゴーン社長は2日、横浜市に完成した新グローバル本社で記者会見し、電気自動車(EV)について「われわれは割高なニッチな車としてでなく、何十万台、何百万台の量産を目指す」と強調した。
ゴーン社長は「総市場の5%に達しない車はニッチ」という自らの尺度をもとに、EVは近い将来10%のシェアを取れる「量産車」になるとの見通しを示した。
一方でハイブリッド車(HV)は現状では「2%以下であり、量産とはいえない」と指摘した。また、HVとゼロエミッションであるEVは「別のカテゴリーであり、競合するものではない」と語った。
さらに、HVや内燃機関など「従来技術についても開発し投入していく」と述べたが、HVの中期的な商品展開について具体的な言及はしなかった。