ハイブリッドスポーツのフィスカー カルマ、サーキットデビューへ

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米国のFisker(フィスカー)オートモーティブは7月23日、開発中のプラグインハイブリッドスポーツセダン、『Karma』(カルマ)が、8月15日に行われるヒストリックカーレースでデモ走行すると発表した。

カルマは、1月のデトロイトモーターショーでコンセプトカーを初公開。プラグインハイブリッドの4ドアスポーツカーだ。ハイブリッドシステムは「Qドライブ」と呼ばれ、2個のモーター(403ps)を搭載し、約80kmをモーターだけで走行できる。2次電池は蓄電容量22.6kWhのリチウムイオンバッテリーで、家庭用コンセントから充電可能だ。

カルマは充電専用のエンジンを搭載。バッテリー残量が少なくなると、GM製の「エコテック」直噴2.0リットル直4ターボ(260ps)が始動。ジェネレーターを回しモーターに電力を供給するとともに、リチウムイオンバッテリーを充電する。ルーフに装備するソーラーパネルも充電をサポート。燃費は42.5km/リットルだ。

外観はロングノーズや大胆に抑揚を利かせたボディラインが特徴。ボディサイズは全長4970×全幅1984×全高1310mmで、長くワイドながら背の低いプロポーションを持つ。アルミスペースフレームにアルミ複合素材を組み合わせたボディは軽量で、0-96km/h加速5.8秒、最高速度200km/hのパフォーマンスを実現している。

フィスカーオートモーティブは、8月15日に米国カリフォルニア州で開催される「ロレックスモンテレーヒストリックオートモーティブレース」でカルマを披露。有名サーキットの「ラグナセカ」を2ラップする。同社のヘンリック・フィスカーCEOは「最高の舞台でカルマを披露できるのは光栄」と語っている。

フィスカーオートモーティブは今年3月、カルマを販売する拠点として、全米17州32ディーラーを選定。価格も8万7900ドル(約825万円)と公表され、すでに2010年生産分まで予約で埋まっている状況だ。カルマが大衆の面前で走行するのは今回が初めてだけに、多くのファンの注目を集めそうだ。

《森脇稔》

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