三菱重工、コマンチェピーク発電所の加圧水型軽水炉のプラント供給の交渉開始

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三菱重工、コマンチェピーク発電所の加圧水型軽水炉のプラント供給の交渉開始
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三菱重工業は、米国の電力会社ルミナントがコマンチェピーク原子力発電所で採用する最新型加圧水型軽水炉「US-APWR」2基のプラント供給契約交渉を開始することで合意した。

両社はこれを受け、契約内容の精緻化に向けた詰めの作業に入る。同時にプロジェクトのファイナンスに向けて日本貿易保険(NEXI)など日米の金融機関との協議も本格化する。

プロジェクトは、テキサス州ダラス近郊のコマンチェピーク原子力発電所に新規プラント(3、4号機)を増設するもので、採用されるUS-APWRに関する米国原子力規制委員会の各種審査が順調に進んでいる。

今回の合意は、両社の合弁会社であるコマンチェピーク・ヌクリアー・パワー、三菱重工100%出資の米国現地法人であるミツビシ・ヌクリアー・エナジー・システム(MNES)も加わっており、三菱商事もこのプロジェクトを支援する。

US-APWRは2007年3月、ルミナントによる複数の原子力発電技術に対する評価の結果、選定された世界最大級の最新型PWR。電気出力170万kWで、1基あたりの発電容量は、テキサス州の平均家庭87万5000世帯の電力消費量に相当する。

三菱重工は1970年以来、国内23基のPWRプラントの建設実績があり、現在24基目のPWRを建設中。また、プラントの運転開始後も幅広くアフターサービスを提供している。ルミナントは、EFH傘下の大手電力会社で、原子力発電230万kW、石炭焚き火力発電580万kWなどテキサス州で約1830万kWの発電能力を保有し、電力事業全般で強い競争力を持つほか、鉱山事業(石炭)なども手掛ける。

三菱重工は今後も、ルミナントと密接に連携しながらコマンチェピーク3、4号機の建設に取り組んでいく方針だ。

《レスポンス編集部》

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