米国ニューヨーク市は4月30日、日産『アルティマハイブリッド』40台をNYPD(ニューヨーク・ポリス・デパートメント)に配備した。ニューヨーク市では、初の乗用ハイブリッドパトカーである。
ニューヨーク市は2008年7月、2017年までにエネルギー消費とエミッションを30%削減すると宣言。これは2006年比で、年間168万トンものCO2排出量を減らすという厳しい内容だ。その第一歩として、公用車の低公害車への切り替えを進めている。
日産アルティマハイブリッドの導入は、その一環。NYPDはすでに10台のGMC『ユーコンハイブリッド』を配備している。しかし、SUVではなく乗用車のハイブリッドカーは、今回が初めてだ。
北米専用車のアルティマハイブリッドは、2006年10月に発売。2.5リットル直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせ、トータル出力は198psを発生する。生産はテネシー州スマーナ工場で行う。
アルティマハイブリッドのNYPDへの納入価格は、1台2万5391ドル(約251万円)。これはNYPDの主力パトカー、シボレー『インパラ』よりも1500ドル(約15万円)高い。けれども、米国EPA市街地燃費は、インパラの17MPG(約7.23km/リットル)に対して、アルティマは35MPG(約14.88km/リットル)と、2倍以上だ。
ニューヨーク市のマイケル・R. ブルームバーグ市長は、「アルティマハイブリッドの導入は、CO2削減を目指す市の公約をサポートするものだ」とコメントしている。
ニューヨーク市では、アルティマハイブリッド40台に加えて、年内にトータル170台のハイブリッド車を購入する予定。環境対策に積極的に取り組む姿勢を鮮明にしている。