テスラ から4ドアEVスポーツ…モデルS 誕生

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米国テスラモータースは26日、『モデルS』を初公開した。『テスラ・ロードスター』に続く同社2番目のモデルは、4ドアのEVスポーツカー。0-96km/h加速5.6秒、最大航続距離約483km、充電時間45分という性能を実現。ベース価格は日本円で500万円を切る設定で、2011年に発売される。

テスラ・ロードスターは2006年7月に初公開。米国シリコンバレーに本社を置くテスラモータース(2003年設立)が、ロータス『エリーゼ』をベースに開発したEVスポーツカーだ。12万8500ドル(約1166万円)という価格にもかかわらず、すでに250台以上が納車されている。

同社にとって2番目のラインナップとして開発されたのがモデルS。ロードスターとは異なり、そのボディは完全オリジナルだ。前後のオーバーハングが非常に短いのが特徴で、スポーティなルックスとロングホイールベースによる高いスペース効率を実現している。

ボディサイズは全長4978mm、ホイールベース2959mm。4ドアサルーンのように見えるが、実はリアには大型のテールゲートを備えており、厳密に言えば、5ドアハッチバックとなる。シャープなイメージのフロントマスクは、ロービームにHella製キセノンを採用。ハイビームやテールランプにはLEDが使用された。

パワートレーンは新開発の液冷式9インチモーター。シングルスピードのギアボックスと組み合わせられる。床下に置かれる2次電池は、新開発のリチウムイオンバッテリー。3種類の容量が用意され、最大航続距離はそれぞれ160マイル(約257km)、230マイル(約370km)、300マイル(約483km)となる。300マイル仕様の場合、最大航続距離はロードスターの393kmから483kmへ向上したことになるが、これはバッテリーのセル数が、ロードスターの6000から8000に増えたことが要因だ。

充電は家庭用のコンセントから可能で、電圧は110V、220V、440Vに対応。充電時間は220Vコンセントで約4時間だが、440Vコンセントなら約45分で完了する。車重は1735kgに抑えられ、0-96km/h加速5.6秒、最高速193km/hという性能をマークしている。

ブレーキはブレンボ製で、モノブロックのキャリパーはフロントが6ピストン、リアが4ピストン。ローター径は前405mm、後ろ380mmとなる。タイヤサイズはフロントが245/35ZR21、リアが285/30ZR21だ。

室内は100%リサイクル可能なPET樹脂や鉛不使用のイタリア製レザーなど、環境に配慮した仕上げ。スライド機能が付いたパノラマルーフも採用される。インパネ中央にはパソコンのような大型17インチタッチスクリーンモニターを装備し、各種情報機能を集約。インターネットに常時ワイヤレス接続できる3Gサービスも展開する。

ユニークなのは荷室に設けられ補助シート。大人5名に加えて、子ども2名の最大7名が乗車できる。60対40分割で倒せるリアシートや床下のサブトランクなど、機能性も高い。

テスラ社は「1回の充電にかかるコストは約4ドル(約396円)。ガソリンの価格が1ガロン1ドル(リッター約26円)に下がったとしても、EVはコスト面で対抗できる」と自信を見せる。

モデルSは2011年夏に生産が始まり、年産2万台規模を計画。価格は5万7400ドル(約568万円)からを予定しているが、米政府による7500ドル(約74万円)の補助金が受けられるため、4万9900ドル(約494万円)まで下がる。これはロードスターの半額以下という競争力のある設定。右ハンドルや4WDも用意し、テスラ社はEVの普及に向けて一気に攻勢に出る構えだ。

《森脇稔》

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