ホンダ歩行アシスト リズム型…自力で歩く喜び

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ホンダ歩行アシスト リズム型…自力で歩く喜び
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「高齢や病気などのために歩行が困難になった人に、自力で歩く喜びを提供したいと考えて、リズム歩行アシストを開発しました。実証実験では脳卒中で半身まひになった患者さんが行う、足を動かすリハビリをはじめ、実証試験ではさまざまな人に使っていただいています」

ホンダが2007年に発表した歩行サポート装置「リズム歩行アシスト」の開発を手がけた本田技術研究所の及川清志氏はこのように語る。

脚力が弱った人へのモビリティの提供といえば、まず思いつくのがシニアカートや電動車椅子。将来は人間が乗るタイプの二足歩行ロボットなども登場するとみられている。これらはすべて、人間の脚力によらない、機械力でモビリティを提供するというものだ。

これに対してリズム歩行アシストは、あくまで歩くという動作をアシストすることで、自力で移動する能力を回復、向上させるのが目的だ。使用者の足を強制的に動かすのではなく、角度センサーで使用者が足を前に出す動きを感知して、大腿の裏側をモーターのパワーで押し、歩行を勢いづけさせるという原理だ。

「病院での実証試験では、装着者の歩幅が広がり、それにつれてスピードも上がりました。一定期間使っているうちに、運動学習効果によってリズム歩行アシストを装着しなくてもより速く歩けるようになるという結果が得られています」(及川氏)

今日、高齢者や病身者のリハビリテーションを効率的に行う福祉機器の需要は増大しており、世界でさまざまな機器が開発されている。今後、さらに実証試験を重ねて効能ありと認められれば、このリズム歩行アシストも、リハビリテーションの現場で利用されるようになるかもしれない。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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