三菱航空機、MRJプロジェクトでボーイングと支援契約

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三菱重工業が中心となって純国産ジェット機を開発する事業会社、三菱航空機は、ボーイング社との間で支援契約を締結し、ボーイング社から次世代リージョナルジェット機「MRJ」の航空機開発、販売、カスタマー・サポート分野に関するコンサルティングを受けることになった。

今回締結した契約により、三菱航空機は、ボーイングが永年にわたり蓄積してきた民間航空機事業に関する知識を活用できる。

三菱航空機の戸田信雄社長は「今回のボーイング社との合意は、三菱重工業との永年のパートナー関係に基づくもので、環境、乗客、エアラインを重視し、快適な空の旅を実現するMRJの成功に大きく貢献する」と述べた。

三菱重工業はこれまで、『747』、『767』、『777』、『787』などのボーイング社のプロジェクトを支援しており、787では、大型民間機として世界で初めて採用された複合材主翼を担当した。ボーイング社が自社以外に主翼を開発・製造させるのは三菱重工業が世界で初めて。

MRJプロジェクトは、最新鋭の高効率エンジン「PurePower PW1000G」を供給するプラット・アンド・ホイットニーのほか、パーカー・エアロスペースから油圧システム、ハミルトン・サンドストランドから電源、空調、補助動力などの各システム、ロックウェル・コリンズからフライト・コントロール・コンピューター、アビオニクス、ナブテスコからフライト・コントロール・アクチュエーター、住友精密工業から降着システムの供給を受ける。

MRJは2011年に初飛行、飛行試験期間を経て、2013年の納入を目指している。

《レスポンス編集部》

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