トヨタ『iQ』は工夫と技術で作り出したスペースにより、3m未満のボディに4人が乗ることが出来る居住スペースだけでなく、大きなエンジンの搭載も可能にした。ここでいう大きなエンジンとは1.3リットルガソリンと1.4リットルクリーンディーゼルエンジンのことである。
「欧州の都市間移動には低回転でもトルクが太いディーゼルは、燃費の面でも騒音の面でも有利です。メーター下にシフトのアップダウンを促すシグナルが出ますが、この範囲で運転すると燃費運転ができるというガイドです。もともとディーゼルはどの回転でもレスポンスがいいのが特徴ですので、ほとんどシフトをしな いでATのように扱うこともできます」(第2ドライブトレーン技術部小川幸利氏)
1.4リットルディーゼルは日本での発売予定はない。1.0CVT仕様が100km/h巡航時で3600回転近くであるのに対して、6速マニュアルと組み合わされると1800回転に抑えられている。