27日、『日経新聞』などで、トヨタ自動車と米フォードモーターが日本でトップ会談を開いたと報じられた。トヨタ自動車は「表敬訪問」(広報部)であるとし、日付はじめ会談の内容は明らかにしていない。
【新聞ウォッチ】トヨタ、年末年始の露出度ダントツ
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
★2007年新春スペシャル版
団塊の世代の大量退職が始める「2007年問題」の年が幕を開けた。仕事始めに各社の経営トップが述べる年頭訓示の中でも「質の向上なくして成長なし」(渡辺捷昭・トヨタ自動車社長)などと、ベテラン社員からの「技術の伝承」を重要な課題として呼びかけるケースも目立った。昨年に続き、家庭も職場も「教育改革」が今年のキーワードになりそうだ。
さて、年末年始の間、どんなニュースが紙面を飾ったのか、自動車関連の記事を中心にウオッチしてみよう。
まず、年末の12月27日付の日経朝刊が「トヨタ、フォードとトップ会談」と1面トップで報じたのには驚かされた。フォードのCEOが東京・紀尾井町のトヨタの“迎賓館”で張冨士夫会長らを表敬訪問したそうだが、「すぐに提携話に結びつくような内容ではなかった」(トヨタ関係者)という。
今年、トヨタはGMを抜いて、「世界一」に躍り出る可能性が高く、摩擦を避ける意味でも八方美人的な外交スタンスを取らざるを得ない。フォードからの接近は渡りに舟。
昨年、トヨタは、リコール対応の遅れ、セクハラ訴訟など不祥事も目立ったが、30日付の朝日朝刊は「トヨタ、60億円申告漏れ」と1面の準トップで取り上げた。名古屋国税局の税務調査で04年3月期までの3年間で海外子会社による税逃れや広告宣伝費の水増しなどの申告漏れを指摘されたという。
年末会見で渡辺社長は「トヨタの生命線は品質、それを支えるのは人材」と強調した。大発会のトヨタの株価は上場来の最高値を更新する勢いだが、今年も一段の統治能力が問われる。
ところで、ドライバーにとって気がかりなのが、道路交通法改正案。その改正試案を毎日などが28日夕刊1面トップで報じていたが、飲酒運転者に車や酒を提供した者や同乗者にも新たに懲役刑などを科すなど、さらに飲酒運転の厳罰化を図る重い内容だ。
そんな中、昨年の交通事故死が51年ぶりに6500人を下回ったことが、警察庁のまとめで分かった。飲酒運転対策の強化やシートベルトの着用が進んでいることなどが減少につながったとみている。(各紙3日付朝刊)。
年が明けて元旦に配達される各紙は、新年特集企画の別刷りを含めボリュームたっぷり。総ページ数では今年も116ページの日経がダントツ。次いで読売が108ページ、朝日が100ページ、毎日88ページなどとなっている。
元旦の1面トップ記事をみると、朝日は安倍政権を揺るがすもう一つの“爆弾”である「松岡農水相」の出資法違反容疑関連を報じたほか、読売は「ロシアの原発建設へ、東芝・石播が参入」、産経は「定年70歳時代へ 厚労省、促進策に奨励金も」、東京が「談合疑惑法人に天下り 林野庁OBら288人」など、各紙ともバラバラで、大スクープは飛び出さなかった。自動車関係では、日経が1面準トップで「日産、インド進出」と報じたが、特段、目新しい内容ではない。
元旦の別刷りに目を向けると、日経が「ひと&ものづくり」の広告特集にトヨタの張会長のインタビューを掲載、産経は「2007年大予測」の中で今秋開催の富士スピードウェイのF1日本GP開催を取り上げている。
3日付の紙面では日経が1面で「トヨタ、富士重に小型車供給」、同じく朝日が1面で「トヨタ、飲酒運転防ぐ車開発へ」、4日付は「トヨタ、06年初の米3位,クライスラー抜く」と東京が夕刊の1面トップ、各紙も大きく取り上げた。さらに、「トヨタ、南米部に工場新設、テネシー有力」(4日付、東京夕刊など)も報じられた。
また、新年恒例の「2007年トップ人事を占う」では、自動車メーカーはいすゞの井田義則社長の去就とともに、今月下旬喜寿を迎える「スズキの鈴木修会長に注目」と、日経(3日付)、東京(5日付)が取り上げていたが,7日付、日経の鈴木会長インタビューでは「会長職をやればやるほど頼りにされる」「まあ80歳まではいいか」と述べていた。
一方、3日付の日経の経営者・有識者による景気・株価見通しによると、今年の株価をトヨタの渡辺社長は高値を2万円(12月)、安値を1万5500円(2月)と答えている。為替についてはスズキの鈴木会長が100−105円と円高基調になるとズバリ予測。また、経営者20人が選ぶ有望銘柄のダントツはトヨタで、ホンダが8位だった。
こうした中で、今年最も気になるのは国内の新車販売の動向。昨年、軽自動車は初の200万台を突破したものの、登録車は77年以来29ぶりの低水準。「クルマ離れ、ずしり」(6日付、読売)、「国内販売、妙手なし」(同、産経)などと報じた。5日には都内のホテルで自動車団体の賀詞交換会が行われたが、自工会の張会長も「自動車の国内需要は厳しい状況が続く」とあいさつ。この日、張会長は持病の座骨神経痛が再発し、文字通り、椅子に腰掛けながらの痛々しいスピーチとなった。
異常気象が続く中で年が明けた07年もすでに1週間余りが過ぎた。7日からは北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)が開幕。きょう9日の各紙には「ハイブリッド、IT=日米激しく火花」(東京)など、デトロイト発の自動車ショー関連のニュースが紙面を飾っている。
ポルシェ、ニュー カイエン を生産開始
注目ニュース
日本自動車販売協会連合会が発表した2006年の新車登録台数(軽除く)は、前年比5.4%減の371万5887台で、3年連続でマイナスとなった。
全国軽自動車協会連合会が発表した2006年の軽自動車の販売台数は、前年比5.2%増の202万3619台と200万台の大台を突破し、3年連続のプラスとなるとともに過去最高を記録した。
日本自動車工業会など自動車工業関係4団体は5日、賀詞交歓会を都内のホテルで開催、関係者約1400人が集まった。道路特定財源の扱いに揺れた旧年であったが、参加人数は例年通りだった。
アメリカ、ミシガン州デトロイトのCOBOセンターで7日、北米国際自動車ショー(デトロイトオートショー、デトロイトモーターショー)が開幕した。今回は初開催から100年という節目の年。
特別編集
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