BMWには、『503』クーペ、『3200CSベルトーネ』、『E30』など、連綿と続く2ドアクーペの歴史がある。
そして新型『3シリーズクーペ』にも採用される、BMWのデザインアイコンであるキドニーグリルやCピラーの“キックバック”ラインも、実はずっと受け継がれている。
キドニーグリルはごく初期から採用されているが、キックバックも1965年の3200CS ベルトーネに表われ、1968年の『1600GT GLAS』、1973年の『2002 ターボ』へと受け継がれる。
キックバックしたCピラーは、斜め後方視界を確保しながら、キャビンをスポーティに見せる。さらにCピラーの造形流れはリアホイールへと流れ、そこでしっかり受け止められ、後輪駆動のたくましさを表現する。キックバックはBMWの製品コンセプトを、デザインでも表現しているのだ。