「パワーリトラクタブルハードトップ仕様(RHT)を市場に出しても、マツダ『ロードスター』の本流はソフトトップ仕様です」と語るのはロードスターの開発主査を務めた貴島孝雄さん。
「パワーリトラクタブルハードトップを出すことによって、より多くの人にオープンカーの魅力を知っていただき、オープンカーのファンを増やしたいと思っていますが、ロードスターの原点はソフトトップ仕様なのです」
「そのため、パワーリトラクタブルハードトップを作るためにソフトトップ仕様のデザインや設計を犠牲することはありませんでした。今までのロードスターのように、サーキットやワインディングを走って楽しみたい人はソフトトップを選んでいただき、オープンカーの開放感を手軽に楽しみたいという人には、パワーリトラクタブルハードトップをおすすめします」
販売比率について貴島さんは、パワーリトラクタブルハードトップが3割程度で、7割の人は従来のソフトトップを選ぶと踏んでいるようだ。
確かに今までのロードスターのような、オープンエアとFRの走りを楽しみたければ、ソフトトップが有利には違いない。パワーリトラクタブルハードトップは出しても、ロードスターの軸足は、やはりソフトトップに置きたいようだ。