【スバル ハイブリッド】まずはレガシィベースの新モデルに搭載

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スバルは18日、新開発したハイブリッドユニットを発表した。07年には『レガシィ』をベースとする新モデルに搭載する。当初は少数を販売、その後は市場のニーズに合わせて適宜生産を拡大していくという。

新型ハイブリッドユニット「ターボパラレルハイブリッド(TPH)」は、エンジンと変速機のあいだに発電機と動力モーターを兼用するモーター・ジェネレーターを1基はさみこんだパラレルハイブリッド方式。ちなみに変速機はトルクコンバーター式AT、駆動方式はフルタイム4WDのみとなるという。

TPHのモーターはエンジンに直付けされ、クランクシャフトと等速で回転する。原理や機構はホンダのパラレルハイブリッド「IMA」のモーターアシスト部に似ているが、モーターのスペックは最高出力10kW(13ps)、最大トルク150Nm(15.3kgm)と、15kW・103NmのIMAに比べてトルク重視のセッティングとなっている。

スバルは2003年、強力な電源部と100kWという大出力モーターを備えたシリーズ・パラレルハイブリッド「SSHEV」システムを提案していたが、その計画は事実上キャンセルされた。「当分のあいだ、このターボパラレルハイブリッドがスバルのハイブリッドカーの基本ユニットになります」(スバルHEV開発部・渡辺謙三氏)。

パラレル方式となったのは「純粋にコストと商品の問題」(渡辺氏)という。モーターの出力への依存度が高いSSHEVは高価格にならざるを得ない。それよりは高出力エンジンの低回転領域をモーターで補うパラレル方式のほうが、価格や商品力の面で有利との判断だ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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