県の条例違反で集団自殺を防ぐ

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5月29日、秋田県大館市内の国道で、捜索願の出されていた24歳の男が運転するクルマを警察官が発見。車内に15歳の少女が同乗していたことから、秋田県青少年育成条例違反容疑で男を逮捕した。

2人は自殺志願者を集うインターネットの掲示板を通じて知り合い、発見当時はもう1人の志願者をピックアップするため、長野県内に向けて移動中だったとみられている。

秋田県警・大館署によると、事件が起きたのは5月29日の午前2時ごろ。

大館市白沢付近の国道7号線を同署員がパトロールしていたところ、宮城県石巻市内の家族から捜索願の出されている24歳の男が所有するクルマを発見。挙動が不審だったことからこのクルマを抑止し、運転していた男に対して職務質問を実施した。

この際、クルマの助手席には北海道室蘭市内に在住する15歳の少女が同乗しており、警察では深夜に未青年を保護者の許可なく連れ出すことを禁じた県青少年育成条例を適用。同条例違反容疑で男を逮捕。少女を保護した。

後の調べで、この2人は自殺志願者を集うインターネットの掲示板で知り合ったことが判明。

5月28日の午後に少女を青森市内でピックアップし、別の少女1人をさらにピックアップするため、長野県内に向かう途中だった。掲示板への書き込みは男が行い、2人の少女はこれに呼応したという。

集団自殺の志願者が自殺決行前に保護される例は珍しく、警察では「逮捕の判断に間違いは無かった」と話している。

《石田真一》

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