テクノロジー先行型というイメージの強いアウディだが、新しい『A4』(15日・日本発表)についてアウディ本社のユルゲン・クラシカ氏は「A4はデザインコンシャス」と、デザインの良さを強調する。
「他のモデルでも採用されているシングルフレームグリルを採用しながら、若い世代をとらえるエモーショナルなデザインを持たせた」
アウディは近年、デザインの進化に力を入れてきた。昨年夏に日本で発売された『A6』をデザインしたのは日産自動車からアウディに移籍した和田智氏だが、同氏はアウディのクルマ作りのいい部分について、「デザイナーがイメージしたものをそのまま製品化できる開発、製造技術」を挙げているという。
「フラッグシップの『A8』から普及版の『A3』、A4まで、製造技術や公差はスペック的に変わりません。それゆえ、質感やデザインでもクラスにかかわらず高質なものを提供できるんです」(アウディジャパン・貴島行夫氏)
内外装の変更によって質感を格段に高めた新型A4は、情感の面でもプレミアムコンパクトのベンチマーク的モデルと言えるだろう。