【東京オートサロン05】ニスモR34 GT-R Zチューン

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1770万円というスーパープライスが付けられた究極のコンプリートカー、NISMO R34GT-R Z-tuneが、東京オートサロン日産ブースのなかでもひときわ注目を集めていた。(NISMO:ニスモ、ニッサンスポーツインターナショナル)

2000年に基本コンセプトが決定されてから約4年の歳月をかけて開発され、NISMOが創立20周年を迎えた2004年に発売されたロードゴーイングマシンだ。

このコンプリートカーは1台ずつ、徹底的に手をかけて作られる。艤装や塗装をすべて取り去ったホワイトボディを精密に修正したうえで、カーボンパネルを貼り合わせることで剛性、強度アップ。フロントフェンダー後端のAピラー近くにベンチレーターを設けるなど、ボディの専用部品も多数。

サスペンションは車高ダウンによるジオメトリーの変化に対応するため、アーム類を新設計している。ブレーキはブレンボとの共同開発品で、フロントは対向6ポッドキャリパーに365mm径の2ピースローター、リアは対向4ポッドキャリパーに355mm径1ピースローターが装着される。

エンジンはノーマルとはまるで別物。シリンダーブロックをはじめ、構成パーツの大半がGT選手権マシンのGT500用をベースとするものに変更され、最高出力368kw(500ps)以上、最大トルク540Nm(55.0kgm)というスペックを実現する。

800psオーバーという派手なチューニングメニューも珍しい存在ではなくなってきた現在、500psという数字は地味に見えるかもしれないが、NISMO R34GT-R Z-tuneのすごいところは、最高速度300km/hを軽く超えるこのマシンを、普通の乗用車と同様のメンテナンスで乗り続けられることだ。

炎天下の渋滞時からレーシングスピードでの走行まで、あらゆるシーンにおいて性能の全領域が常用可能だという。チューニングカーマニアならずとも、一度はステアリングを握ってみたいマシンだろう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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