【レガシィ3.0RスペックB試乗】その3 マニュアルに合うフラット6エンジン

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レガシィに追加された6速MTを搭載した『3.0RスペックB』のエンジンは、昨年追加された、ATのレガシィ3.0Rと同一のエンジンでありながら、ATとMTでは違った乗り味を提供してくれる。

MTとはいえ3リッター水平対向6気筒ということもあり、乗りやすさを重視したセッティングかと思いきや、意外なほどスポーティな味付け。低回転域では3リッターという大排気量の恩恵でトルクが厚く、発進時から市街地の流れに乗った低速域の走行では、じつに楽にクルマを押し出してくれる。しかし、このエンジンの本当の魅力は高回転に隠されていた。

アクセルを深く踏み込むとタコメーターの針は、一気にレブリミットの7000rpm付近まで跳ね上がる。そこで素早くシフトアップすると、もっともパンチ力のあるパワーバンドを維持しながら、爽快な加速感をもたらしてくれる。思わず低速ギアを駆使して高回転を楽しんでしまいたくなる。

ターボの豪快な加速とは違った、ドライバー自らがエンジンパワーを引き出す、操る楽しみのあるエンジンだ。しかも6速としたことで、低速域では力強く、5速以上の高速域では回転を下げることができ、より静粛性の高い仕上がりになっている。

このエンジンの開発を行なったスバル技術本部パワーユニット研究実験第一部 砂口豊秀さんは「この水平対向6気筒は、高回転を維持してギアをつないでいくことで、より心地よい加速感を味わうことができる特性になっています。大きな排気量の割にはMTに合っているエンジンなのです」とコメント。

日本で唯一のボクサー6エンジンの魅力が、6速のMTと組み合わせることで、より際立つこととなった。(つづく)

《岡島裕二》

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