ホンダ『エディックス』(7日発表、8日発売)はホンダ流の“不常識”から生まれた、というのは、ホンダのデザイン開発部門の幹部、本田技術研究所の宇井與志男・上席研究員。常識にとらわれない発想、常識を非常識なほど極める思考のことだ。
ふだんセダンに乗っている人にとって、ミニバンは非常識なクルマである。この場合の「非常識」は「悪い」という意味ではなく、非日常的、非現実的といったていどの意味合いだ。しかし6人乗りのクルマがほしい。どうするか。
「2+3=5」というレイアウトは常識的なセダン、「2+2+2=6」というのは非常識なミニバン(あるいは常識的なミニバン)。そこで「3+X=6」という“不常識”なレイアウトが生まれたわけだ。