ベリーサのデザイナーは、マツダのデザイン戦略スタジオに所属する栗栖邦彦氏。ユーノス『プレッソ』、『ランティス・クーペ』など、マツダのモデルの中でも個性的なモデルを手がけてきた。
ベリーサのエクステリアデザインのモチーフは光と影。ボディ各部の陰影を明瞭に表現するために、ボディの面質と細部の作り込に徹底してこだわったという。
フォルムは全体的に優しい雰囲気だが、ボディパネルの面に張りを持たせることにより、適度な緊張感を演出。乙女チックなかわいさではなく、デザイン品質の高さが感じられる。また、ボディパネルの張りを強めにしたことは、剛性アップにも寄与している。
細部の作り込みもかなりの凝りようで、ヘッドランプ内のリフレクターは単に反射の機能を満たすだけでなく、片側2灯のプロジェクタービーム、ポジションランプ、ターンシグナルが有機的に関連し合っているかのようにデザイン。
ポジションランプは甘い色に、プロジェクタービームは輝度の高いものにと、色合いにもこだわった。Dピラーからリアフェンダーにかけての曲面も、柔らかな中にもラインが入っていることが視認できるよう工夫を重ねたという。
なお、残念ながらサンルーフはオプション設定されていない。