ハント族を封じ込める!! 条例、ついに施行

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徳島県は1日、「徳島県迷惑行為防止条例」を一部改正し、同日の午前0時から施行した。徳島市中心部の公園や繁華街にクルマで集結し、通行する女性にナンパ行為を繰り返す“ハント族”を条例によって封じ込める狙いがある。

これは徳島県が1日から施行したもの。ハント族はクルマで徳島市中心部の新町川水際公園周辺や徳島市役所周辺などに集まり、通行する女性に声をかける(ナンパする)というもの。

当初はクルマ数台の規模だったが、現在では週末になると徳島市中心部の公園付近に平均100台、夏場には約300台のクルマが集結。このため少しでも目立とうとするクルマが大音量の音楽を鳴らしながら周囲を徘徊したり、留まったりするため、周辺住民にとっては騒音が重大な問題となっている。

さらに重要なのが治安の悪化。若い女性が歩くたびにクルマで付け回されたり、強引に車内へ引きずり込まれそうになるなど、拉致事件一歩手前のトラブルも発生していたが、これまではこうした行為を取り締まる法(根拠)が無かった。

今回施行された改正条例では、午後10時から翌朝6時までの間は指定地域内でクルマを迷惑走行させることだけではなく、音楽を鳴らすことはもちろん、話し声だけでも規制の対象となる。警官の中止命令に従わなかった場合、条例違反で検挙することも可能で、30万円以下の罰金や拘留などの罰則が科せられる。

徳島県警では「ハント族の活動を確実に抑止できる」と自信を見せるが、ハント族のクルマが規制対象エリア外に進出するなど新たな動きも確認されており、条例がどこまで効果を発するかは不透明な情勢だ。

《石田真一》

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