ジェットホーバーの技術を応用し、個人用の「空飛ぶクルマ」を未来の乗り物として開発しているトレック・エアロスペース社が、最新型の無人モデル、『ドラゴンフライUMR』の離陸・着地実験を行った。開発にはDARPA(Defence Advanced Research Projects Agency)、NASAも加わっている。
ドラゴンフライは41立方フィートの容量を持つ無人カーゴとして開発されたもので、操縦は地上からのリモートコントロールで行う。また操縦士1人を乗せた飛行も可能だという。
トレック社ではこれまでにも、個人用の背中にプロペラを背負う格好のモデル、4人乗りの通勤用モデルなどを発表してきた。特に個人用のモデルは高いビルでの消火活動、警察関係のオペレーションに使える可能性が注目されてきた。
今回のドラゴンフライは、小荷物郵送を目的としたアーバンユース、軍の偵察・コミュ
ニケーションサポート、物資輸送など、様々な利用が考えられている。
全長3.9m、幅2.9m、高さ1.9mフィート、重量225kgというコンパクトなボディながら、ロータリーエンジンを使用、最高速度は265km/h、航続は925kmとなっている。このような個人用空飛ぶクルマを使って人々が通勤する日が本当にやって来るのか、まだ開発途上の技術だがその注目度は高い。