気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年1月13日付
●二輪車の生産制限、経産相が撤廃要求、ベトナム首相と会談(読売・9面)
●多彩なアイシンV3、トヨタ後半息切れ、バスケット全日本総合選手権(朝日・12面)
●日本とのFTA交渉、「3月の末までの合意五分五分」メキシコ通商担当局長(毎日・11面)
●燃料電池、開発急ピッチ、日本メーカー、世界をリード、ホンダ「氷点下で始動」可能に(産経・9面)
●玉川大ソーラーカー、豪大陸4084キロを横断、ギネスブックか申請も検討(東京・23面)
●昨年販売台数、14.5%増54万台、欧州日産(日経・9面)
●回転いす:高級車、競争は好機、ヤナセ・井上隆裕社長(日経・9面)
ひとくちコメント
今年もモラルを欠いた騒動が相次いだ「成人の日」の式典だったが、モラルの欠如といえば、この連休中に自動車関係者を驚かせたのがスズキ系列の販売会社による顧客情報「横流し」スクープ報道だった。11日付の朝日が1面トップで特報したのに続き、翌12日付で各紙も追随記事を取り上げていた。
記事によると、スズキ自販近畿など複数のスズキの系列販売会社9社が、損害保険会社の代理店として顧客と交わした自動車保険の契約申込書を、無断で別の損保会社に提供。
申込書には、生年月日や住所、保険料などの個人情報が記載されており、銀行の口座番号が記載されているケースもあったという。スズキ側も「顧客が新しい保険に乗り換える場合に備え、サービスの一環と考えていたが、認識が甘かった」と話している。
折から、きょうは日本自動車工業会など自動車団体による新年賀詞交歓会が都内のホテルで開かれるが、新年早々、鈴木修会長はじめ、スズキの関係者にとってはバツの悪いパーティとなりそうだ。