トヨタとGMのコラボレーションで生まれた新型『ヴォルツ』。エクステリアデザインを担当したトヨタ自動車第2開発センター、第2デザイン部の宮崎満則担当員によると、「テーマはSU(スポーツユーティリティ)とクーペのクロスオーバー」。
「ターゲットとするユーザーは、20代・30代を中心とした、ヤング層でアクティブに行動する人たち。SU的にも使え、また乗用車ライクにも使える車を目指しました」と宮崎さん。「そのために、デザインはSUとクーペのクロスオーバー。SUのスペースとクーペのスタイリングの融合がテーマ。室内空間をそこなわずにクーペ的に見せるのに苦労しました」と語る。
「さらにタイヤを四隅に配置し、アグレッシブかつアクティブに表現。また兄弟車であるGMのポンティアック『ヴァイブ』との違いは、エクステリアに関してはほとんどありません。ヴォルツでは後席サイドガラスがプライバシーガラス標準になるところ、ヴァイブではオプション扱いになる程度」
宮崎さんは流面形『セリカ』、『レビン』『トレノ』『ランドクルーザー・プラド』『RAV4』等でエクステリアを担当。今回のヴォルツでは、トヨタ側におけるデザインチームのリーダー的存在を務めた。