新型『ヴォクシー/ノア』ではスライドドアが左右両方にある。ライバルのホンダ『ステップワゴン』では左側のみだが、ヴォクシー/ノアではあえて両方につけたということだ。
チーフデザイナーを務めたトヨタ自動車第3開発センター第3デザイン部の宮野正国主担当員によると、「使う人に喜んでもらえる」ことを最優先に考えた結果だという。重量やコストでのデメリットを考えても、両側につける意味は十分にあるとのことだ。
室内の収納にも、使う人に喜んでもらえるように工夫が凝らされている。少しずつ分けて収納できるように、「とにかくたくさん、いろんな所に」小物入れを作ったという。大きな収納では、探している物が下に隠れて見えないことがあるからだそうだ。宮野主担当員は「でもどこに入れたか忘れるかもしれませんけどね、そのときは片っ端から開けて探してください」と笑っていた。