気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年11月16日付
●三菱自動車、エクロートCOOに聞く、「改革は予想以上の早さ」(産経・8面)
●GMの自工会加盟12月承認(産経・8面)
●ゼロ金利ローン、米自動車大手続行「利益でないけどやめられない」(読売・12面)
●日本カー・オブ・ザ・イヤー「フィット」決定、ホンダ車2年連続受賞(毎日・10面)
●小泉首相意向「高速道路建設を全面凍結」(東京・1面)
●三菱自動車副社長会見「戦略小型車アジア投入」(日経・13面)
●フォードのマツダ担当、ウォレス副社長退任(日経・13面)
●ブリヂストン、直径4メートル世界最大の新タイヤ開発(日経・15面)
●ホンダ系部品メーカーのエフテック、快走「フィット」に追い付かず(日経・19面)
●フォード「マスタング」などリコール(日経・43面)
ひとくちコメント
下馬評通り、ホンダの『フィット』が日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。ホンダは昨年も車台を共通化した『シビック』などが受賞しており、2年連続。きょうの各紙が写真付きで取り上げている(日経はきのう15日付夕刊)。
選考メンバーの自動車評論家など55人が投票して決定するものだが、一時は各自動車メーカーの接待攻勢などで「公平さ」を欠くとの批判もあったが、フィットは6月発売以降、販売受注台数で、驚異的なヒットを続けているだけに、文句無しの受賞だろう。
ただし、日経が報じているように、ホンダ系の部品メーカーは「納入先の大ヒットを素直に喜べないのが残念」というエフテックの役員のコメントが気にかかる。なにしろ、注文をこなすのに精いっぱいでコスト削減策に手が回らず、中間決算で減益に陥ってしまったからだそうだ。ホンダでは、ゴーン社長から三行半を突きつけられた元日産系の部品メーカーなどからも“後方支援”を仰いでいるが、快走フィットを尻目に、部品メーカーだけは本音で悲鳴を上げているようだ。