【CART新規格エンジン騒動】マーケティング効果と見合わない

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【CART新規格エンジン騒動】マーケティング効果と見合わない
  • 【CART新規格エンジン騒動】マーケティング効果と見合わない
  • 【CART新規格エンジン騒動】マーケティング効果と見合わない

新しいエンジンの設計、テスト、開発には最低でも2年が必要で、しかも現行の2.65リットル・ターボ・エンジンの開発と並行して行うのは、経済的な負担が大きいというのがホンダ側の言い分だ。「エンジン・マニュファクチャラーを軽視するCARTの姿勢に失望した」のが、撤退の理由である。

10月19日、フォードが新しいエンジン規定に対するポジションを明らかにした。「2003年シーズンはいかなる自然吸気エンジンも製造しない」(ダン・デイビス、フォード・レーシング・テクノロジーのレースディレクター)。経済的な負担の増加がマーケティング効果と見合わないので、新規定のエンジンは作らないという言い分である。その代わり、フォードが提唱する“スペック・エンジン”(現行XFエンジンがベース)の独占供給をCARTが受け入れてくれれば、コストの増大を招かずに競争の魅力を保ち続けることができると提案を持ちかけている。

トヨタはどうか。CARTが新規定を発表する1週間前、9月27日にトヨタは2003年のエンジン・プランを発表している。その内容は「トヨタは2003年以降、3.5リットル自然吸気V8エンジンのみを、アメリカ国内のオープン・ホイール・レーシングに供給する。このパワープラントに見合うのはIRLということになる」というものだった。

>つづく

《》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集