気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年10月2日付
●9月日銀短観「自動車業界も息切れ」、米市場の減速響く(産経・9面)
●世界ラリー選手権、バーンズ初王者も射程(読売・19面)
●いすゞ、スズキに欧州向けのディーゼルエンジン供給(朝日・8面)
●トヨタ、「WiLLVi」生産打ち切り(朝日・8面)
●プジョー、小型車「プジョー307」を発売へ(東京・8面)
●ホンダ、無借金経営に、トヨタを追走、財務でも2強(日経・1面)
●仏ルノー、主力工場で生産調整(日経・9面)
ひとくちコメント
いすゞ自動車がスズキに、早ければ来年にもディーゼルエンジンを供給する。きょうの朝日が報じている。両社はともに米GMが大株主だが、「基幹部品の供給で事業協力が具体化するのは初めてのケース」というのは意外である。
スズキは、戸田昌男前社長が病気療養中のため、鈴木修会長が社長職を兼務しているが、持ち前のカリスマ性とスピード経営で、今後もこの種の提携話が浮上することは間違いない。余談だが、そのスズキでは鈴木会長の鶴の一声で“禁煙令”が発令された。戸田前社長が体調を崩されたこともあって、健康管理には厳しくチェックしているからだ。
社内禁煙は外資系企業に多くみられるが、スズキもタバコは「百害あっても一利なし」ということらしい。とくに、役員や幹部社員には強制的に禁煙を誓わせたり、会議などもノースモーキング。つまり、愛煙家は文字どおり煙ったがられて、出世もままならないばかりか、リストラの対象にもなりかねないという徹底ぶりである。