大阪府堺市で一昨年、バイクに乗っていた大学生が車道と歩道の間に設置された段差解消プレートに接触して転倒後、車にひかれて死亡した事故で、堺東署が証拠品として押収したヘルメットや衣服、靴をすべて紛失、当時の交通課長ら6人が内部処分を受けたことが明らかになった。
これは11日付けの読売新聞が報じたもの。遺族から「遺品を見せて欲しい」と要望があった際、保管庫を調べたところ、紛失に気が付いた。同署はその場で「証拠品は捜査上、見せられない」と遺族に回答する一方、府警の監察部門に事実関係を報告し、申し出から1カ月後に紛失を認めて遺族側に謝罪したという。
内部調査によると、担当の交通課員が車庫前で写真撮影を終えてビニール袋に入れ、その場に置いたままにしていたところを誤って廃棄された可能性が高いとしている。